パッケージは、店頭やネットショップで商品を知ってもらったり見てもらう際に重要なものです。
初めて手にする商品の場合など、見た目でかなりの印象が左右されるからです。
デザイン一つで、販売数が変わるということも珍しくありません。
個人商店はもちろん、会社では販売する際にデザイナーに依頼して作ることも良くあります。
見た目だけでなく機能にもこだわる必要がある
さらに、食品の場合は見た目だけでなく機能にもこだわらなくてはいけません。
見た目だけでなく、品質をしっかり保たせる必要があるからです。
食品のパッケージのデザインに求められるのは、まず美味しそうに見えることです。
見た人が、味や風味を想像し食べてみたいという気持ちになるようなデザインが求められます。
デザインは、アジア系や欧米系など食べ物の種類によっても変える必要があります。
日本食なら、日本らしい模様やイラストを施してあるものが多いです。
多いのは、実際に食器などに盛った写真を載せるタイプです。
レトルト食品などでは、実際に食べるときの様子がわかるように写真を載せることが珍しくありません。
カレーのルーのレトルトなら、ご飯がセットになっていないものでも写真ではご飯と共に食器に盛ってあることが多いです。
写真の隅には、ご飯が入っていないことを注意書きする必要があります。
注意書きは面倒でも、勘違いする人がいないように記載することは重要です。
より美味しく見せることが大切
注意書きをしてまでと思う人もいますが、より美味しく見せることが大切なので一緒に撮影します。
調味料だと、写真やイラストが使われていないものも珍しくありません。
塩や胡椒は、瓶や袋に製品名がわかりやすく書かれているものが一般的です。
醤油やソースも同様で、写真やイラストは少なく製品名がはっきり書いてあることが多いです。
調味料は、決まった料理ではなく購入する人が様々な料理に使うためあえて写真を載せていないという理由もあります。
他にも、海苔や蕎麦だと写真を使わないことが良くあります。
海苔や蕎麦は調味料とは異なって、製品名がわかりやすいだけでなくあえて透明な部分で中身を見えるようにしてあることが多いです。
透明なパッケージにするのは、乾物などでよく見かける方法です。
写真が使ってあったり中身が見えるなどデザインは様々になりますが、裏側には共通して材料や商品の特徴や使い方を記載します。
美味しそうに感じるキャッチフレーズを書く
比較的、誰もが食べたことがあるような蕎麦やスパゲッティなどでも茹でかた等の説明がしてあることは珍しくありません。
他にも、美味しそうに感じるキャッチフレーズを書いてある場合もよくあります。
スーパーで肉や魚で販売する時は、表面をラップで包み値段等の情報が変わる値札をシールで貼るのが一般的です。
透明なラップを使うことで、新鮮な肉や魚を一眼で確認できるようになっています。
野菜は、袋に入っているものやテープが貼ってあるものなど種類によって異なりますが中身が見えるようになっているという点では同じです。
実は、パッケージには見た目だけでなく機能を備えておくことも求められています。
レトルト食品なら、袋の構造が工夫されていて風味や味が長持ちするようになっています。
当然、味だけでなく衛生面でも安心して消費者が購入し食べることができるよう工夫することが重要です。
カップ麺やレトルトなら、しっかり密閉されているだけでなく簡単に開封できるようにすることも求められています。
缶詰は缶切りがなくても開けられるようになっている
缶詰も同様ですがそちらはもっと対策が練られていて、最近だと缶切りがなくても開けられるようになっているなど工夫されています。
日光に当たると品質が劣化するようなものなら、光を遮断するような素材を使うことも重要です。
機能については、実は見た目以上に食品の場合は重要視されていることが多いです。
といっても、すぐに開封するものの時は空けやすさや通気性の方を大切にします。
店で作ったパンやケーキなどを店頭で販売する時は、完全に密閉しないで袋に詰めることが珍しくありません。
袋を少し開けておくことで、匂いを楽しむことができるというメリットがあります。
焼き立ての時は、あえて通気性をよくすることで風味や食感を保たせます。
パッケージの機能は、時と場合によって変えていくことが重要です。
同じ食べ物でも、賞味期限の設定や販売形態で考える必要があります。
見た目だけにこだわりすぎて機能を無視すると、品質の劣化につながるので注意が必要です。
品質が悪くなると、味だけでなく健康面でも問題を引き起こすことが珍しくありません。
まとめ
食べ物は、美味しさはもちろん安全性も非常に求められています。
ですから、パッケージを考える時はまず機能面から考えていくことをお勧めします。
袋の素材などを決めた後でも、デザインはいくらでも変更することができるので心配ありません。
購入してもらえるように美味しそうに見えること、購入した後に簡単に開封できて安心して食べることができることというのが重要です。
最終更新日 2025年6月27日 by uyhom