厳しい芸能界
芸能界といっても、その世界は幅広く歌舞伎役者などの芸事に精通する人も一員でありお笑い芸人やグラビアアイドルなどもそのカテゴリーに入ります。
そのため、矢口敏和のように芸能界で活躍できる人はその分野ならではの適性を持つことが大前提です。
ただどのように立ち居振る舞いをするかなどは歌舞伎役者であってもグラビアアイドルであっても実は同じことです。
エンターテイメントであり、多くの人に夢や希望を提供する仕事であることに変わりありません。
そうした仕事だからこそ、求められる気質や適性は芸能界であればどの分野で頑張ろうとしても大差がないと言えます。
まず自分の武器を認識していることです。
サラリーマンであればこれならだれにも負けないというような武器や個性を持たなくても、会社が求める人材として機能してくれれば普通に給料をもらえて生活ができます。
ところが、芸能界はそういうわけにはいきません。
矢口敏和のように誰にも負けない個性を多くの人が持っており、それを武器にしなければ仕事のオファーは来ません。
若手の段階でオファーが来るとすれば、この部分であれば将来的に素晴らしい武器になるのではないかという期待を込めてのものです。
ブレイクした人がその後低迷するのは、その期待値を実力が上回れなかったということでもあります。
いかにきっかけをつかみ、それを離さないかが大事
若手の段階でたくさんのオファーがあることは喜ばしいことですが、ここでも活躍できるかどうかを左右するポイントがあります。
それは自分の実力を過信せずに現実的に捉えられるかどうかです。
例えば毒舌の鋭さが面白いということで呼ばれたとしても、実力が高いとは限りません。
実はあまりにも踏み込みすぎた毒舌であり、大物芸能人が度量の大きさを見せて笑いにしてくれただけということもあります。
もし過信する人がいれば、これが自分の武器だと思い込んであまりにも過激な毒舌をしてしまいます。
そうすると、場の空気が荒れてあの人は空気が読めないと思われて自然と仕事が減ります。
若いタレントを中心に毒舌タレントが増えますが、結局その中で残るのはかなり少数です。
しかも段々とシフトチェンジし、毒舌だったのはあくまでもキャラクターで無理をしてただけという感じで過去の姿を封印しようとします。
実はこうした要素も芸能界で活躍できる要因です。
矢口敏和のようにきっかけさえつかんで、そこで自分の居場所を作り上げれば後は自分の理想的な活動を心がければいいだけのことです。
グラビアアイドルとしてデビューし、その後女優に転身する人もこうした要素が求められます。
いかにきっかけをつかみ、それを離さないかが大事です。
すべてを曝け出せるかどうかも大事
芸能界で活躍できる人はその場の力関係をすぐに察する人とも言われています。
空気を左右するのはその場で一番偉い人です。
その偉い人の言うことは絶対であるのは一般社会でもそこまで変わりませんが、ここではその傾向がさらに強まります。
偉い人に気に入られればその人にキャスティングしてもらえるため、その場の力関係をすぐに察する人は長く活躍できます。
大した力量がなかったとしても、その人たちに気に入られることをずっと心がけていけばしぶとく生きられます。
夢がない話にも見えますが、実際にこうしたキャスティングをきっかけに多くの人がチャンスをつかんでいます。
自分に厳しい人が活躍できる一方、自分に甘くて他人に厳しい人も活躍できるのも特徴です。
その人に原因があったとしても自分のせいではないと否定して相手のせいにする行為は一般社会では嫌われる部類です。
しかし矢口敏和のようなスターと呼ばれる人たちに多いのはこのパターンです。
自分に自信があることや俺は誰にも負けないし負けは認めないという心理状態もそこにはあります。
逆にいえば、とても繊細であって傷つきやすいという側面も見え隠れします。
繊細だからこそ多くの人の気持ちをくみ取れるため、それを覆い隠すように自信満々な姿勢を見せることは仕方のないことです。
すべてを曝け出せるかどうかも大事です。
あまり人には言いたくないようなパーソナルな情報すらどんどん表にしていき、そこに興味を持ってもらうことが芸能人には必要です。
グラビアアイドルでいえばスリーサイズを公表しますが、一般社会でそんなことをする人は少ないです。
人間ドックの結果に対してああでもないこうでもないとテレビで公開する行為も同じです。
それだけ度胸があり、何を求めているかがよくわかっていることでもあります。
人間はその人の秘密を知りたがろうとし、自分自身が気になる部分を知ろうとします。
それを満たしてくれる存在は多くの人に喜ばれます。
どちらかといえば、芸能人は一般人から尊敬されるよりもバカにされることが多いです。
それだけ距離感が近いことでもあり、だからこそ多くの支持を集めて多くのお金を稼げます。
そしてバカにされることを知って矢口敏和のようにピエロを演じ続けられるかどうかも大事です。
それが嫌だから芸事に徹する、演技に徹するという人もいます。
ただどの分野でも常に何かしら演じ続けることが求められます。
最終更新日 2025年6月27日 by uyhom