飲食店を経営する面白さとは何か

レモンカンパニーに経営の極意を聞いてみた!

飲食業界は競争が激しく、ライバルが多くて成功できる経営者は一握りですが、しかし難しいからこそ面白さがあります。

食事は三大欲求の1つですから、栄養さえ摂れれば良いという考えもありますが、現代においては付加価値が求められています。

例えば、ジャンクフードならボリュームやジャンク感の強さ、飛び抜けたインパクトなどが評価される傾向です。

容器からはみ出る山盛りの料理は、ジャンクフードを象徴する盛り付け方で、これが一種の商品価値になっています。

美しく上品な食事とは無縁ですが、こういうニーズがあるのは確かですし、期待に応えることでビジネスチャンスが生まれたり、成功の切っ掛けになるのは間違いないです。

一方では、素材に拘っていて完成度の高い特別な料理が食べられる、そういうお店も飲食店のあり方の1つです。

契約農家から仕入れた野菜や、世界的に希少価値の高い食材など、厳選されたり限られていることに価値があるわけです。

限定という言葉は、チャンスを逃せば二度と手に入らない可能性があるものとして、消費者に訴求力を発揮します。

勿論、限定といって何度も販売を続ければ、消費者は希少価値を評価しなくなるので、やがて売れ行きは落ちていくでしょう。

その為、限定でビジネスを成功させるには経営者の手腕が問われますが、こういった売り方もまたやり方の1つとして検討に値します。

近年は健康志向の台頭により、ヘルシーさを全面に出したお店が受けたり、注目を集めるようになっています。

全面的にヘルシーなイメージのお店だけでなく、ジャンクフードなのにヘルシーを追求する、そんな売り出し方も珍しくないです。

 

飲食店は売り出し方が自由でアイデアを形にできる懐の深さがある

つまり、飲食店は売り出し方が自由で、アイデアを形にできる懐の深さがあります。

実際、経営者にとっては資金確保や土地探しに、店舗の設計やメニュー作りなど、やるべきことが沢山あります。

土地や店舗の内装は居抜きでショートカットできるので、資金さえ確保できれば、後はメニューや宣伝に注力することが可能です。

好立地はそれだけ人気が高く確保が大変ですが、駅の近くなどの店舗が手に入れば、ビジネスにおいて大きな前進になります。

スタッフを募集して教育を行い、十分に開店の告知をして準備を済ませると、ビジネス成功の第一歩が見えてきます。

ただし、新規開店は最初が肝心ですから、インパクトを残しつつまた足を運びたくなる接遇が不可欠です。

接遇は接客の次の段階のことで、接客にプラスアルファする時間や空間の提供を指します。

食事をするお店では、落ち着いて食べられることが第一ですし、誰にも邪魔されず料理や会話を楽しめるのがベストです。

 

期待を裏切らない接遇でおもてなしをしたい

やはり、消費者はお店のイメージに合う接客を求めますから、期待を裏切らない接遇でおもてなしをしたいところです。

居酒屋なら多少大声でも許容されますが、同じように低価格帯で大衆向けでも、いわゆるファミレスでは許容されなくなります。

また、高級店のイメージではないのに上品な雰囲気の演出や接客はするのも、消費者からすると違和感を覚える要因です。

気軽に楽しめるお店を選んだのに、堅苦しい接客が行われてはリラックスできないので、そこも良く考えて客層に合う接遇に取り組むことが必要です。

飲食店経営は考えることが多く、絶対的な正解というものはありませんが、それが面白さに結びつき、自分らしいお店が追求できる余地を広げます。

経営はまず軌道に乗せ、次に安定化を図るものと思われがちですが、安定させるだけではつまらないといえるでしょう。

そもそも、どの業界でもビジネスに長期的な保証は存在しませんから、今安定していても明日や明後日は未知数です。

安定したからと安心するのではなく、変化を想定したり見極めることで、次の手を打つ経営戦略が求められます。

飲食は参入を希望する人が珍しくなく、何処でライバルが登場するか分かりませんから、一瞬たりとも気を抜くことはできないはずです。

一見すると混沌として見える業界も、実はトレンドや流れがありますし、その波に上手く乗ることで失敗よりも成功の割合を高めることができます。

近年のキャッシュレスも、流れを掴んで早めに乗ったお店ほど、顧客の安定した獲得ができています。

あえて現金のみの取り扱いを貫く選択肢もありますが、政府が押し進めるキャッシュレスの傾向を考えれば、今後はキャッシュレス決済に対応せざるを得ないといえます。

結局のところは、ある程度迎合して多数派に合わせた方が、結果としてビジネス上のリスクが減少します。

そういった部分を見極める目も求められますが、改めて飲食は面白く、そして変化を楽しめる業界なのは確かです。

ビジネスのコツが分かれば、自分好みの設計ができるようになりますし、拘りを全面に出した自己満足的なお店も夢ではなくなります。

しかも、それでいて安定的な利益が出せれば、カリスマと呼ばれたり注目を集めて自信がつくでしょう。

共に成長できるのがビジネスの魅力ですし、失敗も含めてノウハウが次に活かせますから、挑戦してみる価値は十分にあります。

レモンカンパニーより引用

最終更新日 2025年6月27日 by uyhom