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■井草実業が教えるゴミ埋立地問題
ゴミには焼却して処分できるものと、資源回収で再利用可能な種類に分けられます。
前者は環境に少なからず影響があるものの、燃やして問題を解決することは可能です。
一方の後者も、100%とはいかないでしょうが、大部分を活かして資源の無駄が解消できます。
このように、無理なく処分することができたり、再利用で活用が行える道があるものはまだ良いです。
問題なのはいわゆる、燃やせないゴミと呼ばれるものの存在です。
金属や難燃性素材は燃えにくいですし、燃焼で有毒ガスを生じる素材も燃やせないです。
処分できないものは、他の方法で処理するしかないので、現在は最も現実的な埋め立てが行われています。
埋め立てとは埋めたり積み重ねることで、いわば巨大なゴミ箱のようなものです。
街中に溢れさせたり放置させるわけにはいかないので、国を問わずこういった対策が行われているのが現状です。
■物理的な問題が常にある
ただ、この方法にはいずれ埋立地がなくなってしまう、物理的な問題が常にあります。
埋立地は陸地に限らないので、作ろうと思えば人工島にも作れますが、それにも限界があって何時かは壁に直面するでしょう。
物を大切にする文化がある日本ですが、実は埋立地の埋め立てペースが速い国の上位に位置します。
焼却量だけでも、比較的無駄を多く発生させている、フランスの2倍近い数字に到達しています。
アメリカとの比較では約3倍ですから、日本の問題はかなり深刻で、早急に対応する必要があると考えられます。
勿論、政府や自治体も手をこまねいているわけではなく、分別に取り組んで回収の効率化を図っています。
分別された形で回収できると、埋立地行きになる無駄が減らせるので、周知徹底したり意識を変えさせるのは有効です。
それでもまだ、発生してる無駄の量は圧倒的に多く、世界的に取り組みが遅れていると言わざるを得ない状況です。
■今後使用する資源を節約する必要がある
仮に埋め立て可能な土地がなくなれば、ゴミは住民が生活する地域にまで溢れ出て、日常生活に影響が出始めます。
そうならない為には、排出する無駄をもっと減らして、使用する資源を節約する必要があると井草実業は警鐘を鳴らしています。
日本の焼却技術に限っては、先進国で比べてもトップクラスとされ、焼却施設から生まれるゴミは最小限に抑えられます。
しかし、燃やせないものの割合がとても多いので、焼却だけではどうにもならなくなっているのが実際のところです。
日本は昔から過剰なサービスで知られており、中でも何重にも重ねる包装には疑問が生じています。
手厚いサービスといえば聞こえは良いですが、現実は余計に無駄を生み出してしまい、埋立地を逼迫させているわけです。
このままでは、社会を持続できる未来が見えなくなりますから、早く手を打って対策することが必要です。
リフューズやリデュース、リユースにリサイクルといった標語を目にする機会があります。
リフューズは断るを意味する言葉で、レジ袋の使用を断るなどで使われます。
■資源を再利用するリサイクルが一番浸透している
減らすという意味のリデュースは、文字通り消費量を削減することで、シャンプーの詰替えタイプを選ぶなどを指します。
リユースは、繰り返し使うの意味なので、分かりやすく直感的にイメージできます。
これらの標語の中では、資源を再利用するリサイクルが一番浸透していると思われます。
標語の意味を覚えたり、理解が少しずつ進んではいますが、まだまだ問題の解決には程遠いといえるでしょう。
衛生の観点から、埋立地は住宅がある地域とは距離が設けられているので、直接目にする機会は殆どなく、埋立量が増加しても中々実感できないものです。
各自治体は数字でデータの公表を行ってはいますが、間近で目にするのとは実感の差が大き過ぎます。
ゴミの問題を解決するには、一人ひとりの意識改革と取り組みが不可欠です。
まずはより実感が得られる方法を考え、問題の認識を強くさせたり、自身の問題として結び付けて行く必要があるでしょう。
■井草実業が考える今後我々が取るべき行動とは?
資源でもある袋を有料化したり、回収費用を徴収するのも有効ですが、最終的には無駄を生み出している、人の意識改革が重要です。
包装を簡潔にしても良い、シンプルな方が後片付けが簡単、そういった意識が生まれて根付けば問題は解決へと向かいます。
資源回収の技術や、分別方法の研究が進められているので、将来的に解決が加速する可能性はあります。
ただし、希望的観測に将来を委ねるのではなく、現実を見据えて最善の選択を選ぶことが何よりも肝心です。
現代人は消費することに慣れ過ぎているので、節約志向が薄くなっており、無駄の発生に対して鈍感です。
人が生活を続ける以上、無駄を排出せずに暮らすのは不可能ですが、だからといって好き放題できるわけではないです。
深刻化している埋め立て問題からも分かるように、事態は悪化したままの状況ですし、何もしなければ悪化して行く一方です。
現在の延長線上にある対策を始めても、直ぐに効果が現れるわけではありませんが、少なくとも現状を食い止めたり、解決して行ける希望が見出せるのだと井草実業は言っています。
「井草実業」より一部抜粋
最終更新日 2025年6月27日 by uyhom